【船木和喜氏の視点】自然の影響大きい残酷な競技 女子個人ラージヒル日本勢は恵まれず
「ミラノ・コルティナ五輪・ノルディックスキー・ジャンプ女子個人ラージヒル・決勝」(15日、プレダッツォ・ジャンプ競技場)
女子個人ラージヒル(ヒルサイズ=HS141メートル)が行われ、高梨沙羅(29)=クラレ=は114メートル、127・5メートルの234・5点で16位に終わった。混合団体の銅に続く今大会2つ目のメダルは手にできなかったが、北京五輪での悪夢の失格から4年、五輪の舞台に戻ってこれた感謝の思いが涙となった。ノーマルヒルと混合団体で銅メダルの丸山希(27)=北野建設=は8位。ノーマルヒル金のストレム(ノルウェー)が優勝し、2冠に輝いた。
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女子個人ラージヒルは不利な追い風の強さがころころと変わり、条件によって得した選手と損した選手がはっきり出た。残念ながら日本勢は恵まれなかった。4年間やってきたことが自然の影響でパーになる残酷な競技という側面が伝わったのではないか。
あれだけ強い追い風を受けると、なかなか対応できない。ワールドカップ(W杯)総合トップを独走するN・プレブツや空中がうまい丸山でも、飛躍の後半でスキーが体から離れて雪面に吸い込まれるように落ちてしまった。
日本女子はチームとして、4年前の北京五輪より数段上のレベルにあったと思う。特に空中の技術が優れていた。スキーがぶれずに安定していた。これが丸山の個人ノーマルヒルと混合団体の銅メダルにつながった。
もったいなかったのは着地だ。女子選手全体に言えることだが、テレマーク姿勢をきっちりと入れられる選手がいない。そこを突き詰めれば、あと5点前後は加点が期待できる。(長野五輪金メダリスト)
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