スノーボード・ビッグエア 躍進の裏に夏でも充実の練習環境アリ 男子王者の木村葵来「夏の練習がしっかり発揮できた」
「ミラノ・コルティナ五輪・スノーボード女子ビッグエア・決勝」(9日、リヴィーニョ・スノーパーク)
男子に続いて女子のエースも魅せた。2022年北京冬季五輪銅メダルの村瀬心椛(21)=TOKIOインカラミ=が合計179・00点で優勝し、スノーボード女子で日本勢初制覇を果たした。男子ビッグエアで金メダルに輝いた木村葵来、銀メダルを獲得した木俣椋真に続く、日本勢の活躍となった。鈴木萌々(キララクエスト)が6位、深田茉莉(ヤマゼン)が9位、岩渕麗楽(バートン)は11位だった。
男女とも日本勢が制したスノーボード・ビッグエアの躍進の裏には、雪がない夏場の練習環境の充実が大きな要因に挙げられる。各選手が全国各地に広がる屋外ジャンプ施設でひたすらに鍛錬。今大会のようなやや小ぶりのキッカー(ジャンプ台)に適用できる力も、国内で磨かれている。
着地場所にエアマットが置かれる安全な施設は日本が先駆けとされる。代表の稲村樹コーチは「優秀な指導者も各地にいて、より強さが生まれた」と説明。女子金メダルの村瀬心はSLABアウトドアパーク立山(富山県立山町)で阪西翔コーチの指導を受ける。反復練習を積み、幼少期から成長し続けてきた。
男子で2位の木俣椋真(ヤマゼン)は昨春から拠点を東北クエスト(宮城県村田町)に変更。横6回転半技のギネス世界記録で知られる荻原大翔(TOKIOインカラミ)がいる環境下となり「周りにめっちゃ回る人がいるので、刺激を受けながら練習できる」と効果を口にする。
雪上で高回転技を試す前には、必ず練習施設で下地をつくって臨む。男子王者の木村葵来(ムラサキスポーツ)も施設での取り組みに自信を得て今季に向かい「夏に練習してきたことをしっかり発揮できているのがうれしい」と胸を張る。これまではハーフパイプが主役になってきたスノーボードで、ビッグエアが一躍注目の的となった。
