【一問一答】渡部暁斗「はっきり言って展開としては最悪」

 「平昌五輪・スキー複合個人ラージヒル」(20日、アルペンシア・ジャンプセンター、アルペンシア距離センター)

 複合個人ノーマルヒルで2大会連続銀メダルの渡部暁斗(29)=北野建設=が前半のジャンプで134メートルを飛びトップに立ったが、後半の距離(10キロ)では果敢な逃げに打って出たが、3人が協力して追ってきたドイツ勢に飲み込まれ、最後は失速。5位に終わった。1位ルゼック、2位リースレ、3位フレンツェルとドイツ勢が表彰台を独占した。

 -距離では積極的に飛ばした。

 「前半からかなり飛ばして、最初は引き離したぐらいだと思う。ただ、彼ら(ドイツ勢3人)が合流してからは一気にスピードが上がってガッと詰められた。飛ばした分、余力が残ってなかった。(力を)使いすぎたなと。ドイツの3人も追いつくのに力を使ったのに、追いついてから意外と休んでいた。はっきりいって展開としては最悪でした。全然僕の思ったようにいかなかった」

 -残り1・5キロで一度スパート。

 「コーチとも金メダルを取るなら、いつもと違うことをしないと、と話していた。予想外のことをしないとチャンスはないと思っていたので。でもそこぐらいですね。悔いがないのは。仕掛けどころはよかった。あれで最後まで持つような走力が必要」

 -終盤バランスを崩した。

 「あそこで結構限界だったので、バランスを崩さなかったとしても、5位が4位に変わったぐらい」

 -もどかしい。

 「頂上は見えてるんですけど、なかなか登り方が分からない。本当のことをいえば、こういう展開でも勝てるようにならないと。本物のチャンピオンにはなれない。まだまだということ」

 -ソチ五輪の時と比べて。

 「ソチの時は結構当時でいえば、ベストを出し切っていて、ラージ6位で悔しかったけど、ある意味出し切ってスッキリしていた。今回はあまりスッキリ感が残っていない。かといって金メダルも遠かった。若干、これからどうしようかなというところもある」

 -団体戦に向けて。

 「いいジャンプはしていると思うので、それを(団体で)もう1本飛んで、今日の反省を生かして、次はいいレースをしたい」

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