羽生結弦、狙うはソチの「リベンジ」 転倒しながら金「4年間強くなった一つの原因」
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
昨年11月の右足の負傷からの復帰戦で、66年ぶりの五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が4回転ジャンプ2本を成功させるなど完璧な演技を見せ、111・68点でトップに立った。演技後は「僕は今、元オリンピックチャンピオンなんですけど、リベンジしたい」と発言。そこには金メダルを獲得しながら不本意な演技に終わったソチ五輪のフリーが頭にあった。
SPトップで臨んだソチ五輪のフリーでは演技冒頭の4回転サルコーで転倒。続く4回転トーループはきれいに降りたものの、3回転フリップも決められず「終わった瞬間はダメだろうなと思いました」と敗戦を覚悟するほどだった。
演技後、出迎えたオーサーコーチに「カミングバック」と応じた羽生だが、当然、まだ大会は終わりではない。「僕は元、今は元って言えばいいのかな。オリンピックチャンピオンなんですけど」と自分の立場を表現した後「リベンジしたい」と宣言した。「オリンピックチャンピオンって言った後にリベンジしたいって言うのはおかしいですけど。フリーのミスがここまで4年間強くなった一つの原因だと思っているので、また明日に向けてリベンジしたいという気持ちが強いです」とフリーで会心の滑りを見せた上での連覇に照準を合わせた。