平野、スケボで東京五輪&4回転3回で北京五輪 夏冬金獲りの極限夢プラン

 平昌五輪スノーボード男子ハーフパイプで2大会連続の銀メダルを獲得した平野歩夢(19)=木下グループ=と、ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで2大会連続銀メダルの渡部暁斗(29)=北野建設=が15日、平昌で一夜明け会見を行った。金メダルのショーン・ホワイト(米国)との歴史的な戦いに敗れた平野は、22年北京五輪でのリベンジへ「ダブルコーク1440(DC14)」(縦2回転、横4回転)を3つ含む究極構成を完成させる考えを明かした。また、20年東京五輪追加種目のスケートボードで夏季五輪への挑戦にも含みを持たせた。

 世界を熱くさせた平野とホワイトの高次元エアバトル。敗者となった19歳の若武者は、早くも次の夢へと歩み始めた。「素直に受け入れている部分と悔しい部分がある。この結果を生かして、リベンジしに4年後また出られればと思う」と、22年北京五輪での戴冠を思い描いた。

 すでに、そのための構成は頭に描かれていた。この4年でハーフパイプの技は大きく進化。今大会ではホワイトと平野の2人が、DC14の連続技を成功させたが「今後さらにハーフパイプで勝ち続けていくには、高さと完成度プラスアルファでDC14が3つ必要になる」と分析。「バックサイド(逆回転)のDC14をやった人はまだいない。最後のエアで入れられれば、新たなマニュアルができる」と、さらなる超高難度構成を視野に入れた。

 さらにもう一つ、壮大な夢プランもある。スノーボードと同時期に始めたスケートボードで世界の頂点に立つことだ。スケートボードは東京五輪の追加種目。挑戦の可能性を問われると「本当にここから目指すには時間がない中で、すごくハードなトレーニングが必要になる。はっきり決めてない部分はある」とした上で「そこをしっかり整理して考えて、可能性があるなら」と含みを持たせた。

 2度目の五輪を経験し「頂点を取り続けることは簡単じゃないと実感した」と振り返った。「自分の考える式と答えの中で、人と違う滑りをして、上の結果を取り続けていけるようにしたい」。夏と冬の五輪で、異なる競技で金メダルを獲得すれば史上2人目。平野にしか導けない方程式を完成させ、極限の夢へと歩み続ける。

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