小平奈緒 オランダの壁に阻まれ銀メダル 得意の500で金目指す

日の丸を背に声援に応える小平奈緒=江陵(撮影・高部洋祐)
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 「平昌五輪・スピードスケート女子1000メートル」(14日、江陵オーバル)

 世界記録保持者の小平奈緒(31)=相沢病院=が、オランダの壁にはね返された。ヨリン・テルモルス(オランダ)が、五輪記録の1分13秒56で金メダル。1分13秒82の小平は2位の銀メダルだった。高木美帆(23)=日体大助手=が1分13秒98で銅メダルを獲得した。

 期待の金メダルに最後に届かなかった。「600メートルのラップまではかなりいい形でこられた。最後は落ちてしまったんですけど、ゴールラインの先までしっかりと実力を出し切れたと思います」と振り返った。

 3度目の五輪で初めてのメダルも金メダルには届かなかったが、「順位とかメダルより、自分と氷としっかり会話して、自分の好きなように氷を味わおうと滑りました」と話した。

 5位に終わったソチ五輪後の14年4月、オランダ留学で平昌五輪を目指した。実力をつけ、今季ワールドカップ3勝を含め、昨年12月には世界記録も出した。金メダルを期待されながら、留学先のオランダ勢のテルモルスが五輪記録を樹立に「素晴らしいタイムだと思いました」といい「気圧も下がってきているので、タイムが出ると思っていた。このぐらいのタイムで滑れるかなという思いもあった。そうはいってもしっかり自分に集中しなきゃなとも思っていた」と振り返った。

 高木美との金、銀のダブル表彰台を期待されたが「もう一段、高いところで2人並べたら最高だったんですけど。2人とも残すは1種目なので、しっかり実力を出し切れたらいいと思います」と残念がるとともに気持ちを入れ替えた。

 得意の500メートルは18日に行われる。「今回のことは忘れて、しっかりと自分の得意の500メートルに集中していきたいと思います」。強豪ひしめくオランダ勢を押しのけ、金メダルを目指す。

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