堀島行真 W杯13連勝中のキングズベリー抑え初V!平昌五輪当確「金目指す」

 「フリースタイルスキー・W杯モーグル」(20日、トランブラン)

 男子は昨年の世界選手権で2冠に輝いた堀島行真(20)=中京大=が、開幕6連勝のミカエル・キングズベリー(カナダ)を抑え、93・88でW杯初優勝を飾った。遠藤尚(忍建設)原大智(日大)西伸幸(マンマーノフーズ)、女子の村田愛里咲(行学学園教)とともに平昌五輪代表入りを確実とした。伊藤みき(30)=北野建設=は派遣推薦基準に届かず、4大会連続の代表入りを逃した。全日本スキー連盟は22日に五輪代表を発表する。

 平昌五輪前、最後の実戦で表彰台の真ん中に立った。昨季からW杯13連勝中だった地元カナダのキングズベリーを破って初めてW杯で優勝した堀島は「やっぱり、うれしい(気持ち)が一番先に来る」とあどけなさが残る顔を緩めた。

 決勝1回目で2位に入ると「ここで失敗したら、今までの自分と一緒」とさらに集中力を上げた。決勝2回目は第1エアで大技ダブルフルツイスト(伸身後方1回宙返り2回ひねり)の着地をこらえ、スピードに乗った。100点満点で93・88点をたたき出し、気持ち良さそうに歓声を浴びた。

 昨年3月の世界選手権で非五輪種目のデュアルモーグルと合わせて2冠を達成。だが期待されて臨んだ今季は序盤から低迷した。しかし、少しずつ修正を重ね、11日のW杯で今季初めて決勝2回目に進んだ。「しっかり攻めて高く飛んでゴールする。したいことをできるようになってきた」と言う。

 復活を待ち望んだ城コーチは「すごく考えるタイプ。本当に信じて良かった」と目を細めた。「残りの時間を大切にして金メダル目指して頑張る」と宣言する20歳の実力者が、新たな勲章と自信を得て平昌に乗り込む。

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