“追い抜き娘”金メダルへギアチェンジ 予行もバッチリ!手応えつかんだ

 「スピードスケート・平昌五輪代表壮行タイムトライアル」(20日、長野市エムウエーブ)

 女子団体追い抜きは、高木美帆(23)=日体大助手、菊池彩花(30)=富士急、高木菜那(25)=日本電産サンキョー=の3人で組み、2分59秒29をマークした。昨年11月から12月にかけて行われたW杯で世界記録を立て続けに更新。タイムは振るわなかったが、五輪では金メダルを目指す。男子団体追い抜きは、ウイリアムソン師円(日本電産サンキョー)一戸誠太郎(信州大)土屋良輔(メモリード)で臨み3分47秒08だった。

 W杯で3度続けて世界記録を更新した“追い抜き娘”が、金メダルへ向けギアチェンジする。練習で追い込む期間のため、記録は伸びなかったが「3人のイメージが少しつかめたと感じられるレースだった」と高木美。姉の菜那も「コンディションが上がればもっとタイムも伸びる」。金メダルへつなげるレースにする。

 W杯の3レースでは、高木姉妹に佐藤が2度、菊池が1度入って組んだ。菊池は「できるだけ、この2人に合わせることを意識していた」と経験不足を補う思いでレースに臨んだという。そして「不安もあったけど、タイミングも、先頭交代もいい感覚がつかめてきた」と好感触を得た様子だ。

 五輪本番では複数回レースをこなす必要があり、「タイトなレースを戦う上でも4人でのレースは必要不可欠」と高木美。日本チームは4人で出場3選手をローテーションしながら、疲れを分散して戦う予定だ。「臨機応変に、トータルで考えて作戦を組み立てる必要もある」(高木美)。本番へ向け、手応えも課題も得た2日間となった。

 世界記録保持者として五輪の舞台に立つ“追い抜き娘”。高木菜が「最高の笑顔で金メダルを見せたい」と言うように、期待を裏切るつもりはない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    デイリーおすすめアイテム

    注目トピックス