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前阪神・田上健一がオリのスコアラーに

 キャンプインを前に緊張の日々を送るのはルーキーに限らない。今年からオリックスのスコアラーになった前阪神の田上健一(28)もその一人だ。

 昨年オフに阪神から戦力外通告を受け、トライアウトを受験したが、他球団から声が掛かることはなく、オリックスからの打診を受けた。

 「年内に話がなければ現役は引退しようと思っていたので、オリックスから話をいただいた時点で迷いはありませんでした。NPBにどんな形でもいいから恩返ししたいという気持ちだったので」

 2009年の育成ドラフト2位で阪神に入団。そこから支配下選手を勝ち取り、1軍出場まではい上がった。そこにあるのは感謝だった。

 プロ野球界で選手から裏方への転身は珍しい話ではない。ただ、プレーしていないチームで裏方になるケースはまれだ。

 オリックスの加藤康幸編成部長はその謎を明かす。

 「僕の部屋には退団した選手、スタッフ全員の名前が書かれた紙が貼ってある。何百とある名前の中から若くて野球に情熱のある人材を捜していた。田上は代走で途中から試合に出る選手。かなりのメモ魔で相手投手の特徴やクセを研究していると聞いていた。ウチにピッタリの人材だと思った。現役にこだわるのならば、止めはしなかった。でも例えば将来、指導者になりたいと思っているならばウチで情報分析するという仕事をすることは決してムダにはならないよと話はした」

 この話を田上本人に聞くと、驚いた表情を見せた。

 「確かにノートをつけていましたけど、どこで聞かれたのでしょうか。驚きました」

 オリックスは独自の調査網で最適と思われる人物を探り当てた。その調査能力を証明する意味でも田上への期待は大きい。

 最初に命じられた仕事は楽天担当。今季から福良監督の希望もあり、スコアラーの担当球団制を導入した。初めてのスコアラー業でいきなり担当球団を持つプレッシャーは並大抵ではない。

 「できるのかなとも思いますけど。とにかく一生懸命やろうと思います」

 2月1日から楽天のキャンプ地・久米島に入り、現役時代と同様に綿密な調査を開始する。(デイリースポーツ・達野淳司)

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