阪神打順変更で甲子園初星&連敗止めた

甲子園初勝利でスタンドのファンに帽子を振る和田豊監督
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 「阪神4-3広島」(12日、甲子園)

 阪神が逆転勝ちで、今季甲子園での初勝利。連敗を6で止めた。

 阪神は2-3で迎えた八回裏、先頭の代打・新井が四球を選び出塁。無死一塁から、3番に入った鳥谷が、広島の2番手・中崎の内角低め直球をとらえ、右翼席に逆転の2ランをたたき込んだ。九回は守護神の呉昇桓がリードを守り切った。

 打順変更の決断が、功を奏した。この日は、今季初めて打順を「1番・西岡」、「3番・鳥谷」の形に変更。二回には2死二塁から西岡が2点目を挙げる適時打を放った。無得点に終わった初回も、西岡の二塁打から無死二塁のチャンスを作っていた。

 お立ち台に立った鳥谷は「甲子園で勝ててなかったので、勝てて良かったです」と安どの表情。今季初の3番については「去年も3番を打ってましたし、違和感なく試合には臨めました」とこともなげに語った。

 意外にも、この一発が今季の初打点。「チームの貢献には打点は大切だと思ってるので、なんとか勝利を決める打点をとは考えてました」と心境を吐露した上で、「甲子園で勝てて、ほっとしてるというのが一番ですし、シーズンは長いので、この勝ちを次につなげていきたいと思います」と前を見据えた。

 阪神の先発・藤浪は、この日が21歳の誕生日。二回には自ら先制点となる左犠飛を放ったが、五回に追いつかれると、六回に勝ち越しを許す苦しい投球。結局7回を9安打3失点で降板した。

 阪神の和田監督は「一番の時も調子は良かったけど、(打線の)つながりという点で、点が取れなかったので、思い切って動きました」と、打順変更の意図を説明。「こういう1勝から上げていかないといけませんし、まだまだ(調子を)上げて欲しい選手が何人かいますんで…。今日は本当に苦しい中、鳥谷の一発でひっくり返して、本当に大きい1勝だと思います」と笑みを浮かべた。

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