藤浪 初の「あと1球」コールに感激

お立ち台で力強くインタビューに答える阪神・藤浪晋太郎=ナゴヤドーム(撮影・保田叔久)
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 「中日1‐8阪神」(15日、ナゴド)

 阪神の先発・藤浪が9回143球5安打13奪三振2四球1失点(自責0)で今季7勝目(4敗)。プロ2年目での初完投勝利を挙げた。

 初めて背にする「あと1人、あと1球」のコールがナゴヤドーム内に鳴り響いた。高校時代は春夏連続制覇を果たすなど、絶対的なエースとして君臨した藤浪だが、プロでの初完投勝利までには、ルーキーの昨年から先発38試合を要した。

 ヒーローインタビューのマイクを向けられた藤浪は「素直にうれしいです。9連戦の最後のシリーズで、リリーフの方に休んでもらいたかったので、完投できて良かったです」と、チーム優先を強調。この日は初回3者連続三振の立ち上がり。「慎重になりすぎず、荒れもせず、ちょうど良かったです」と振り返った。

 それでも最後の「あと1球」コールにはさすがに感極まったか。藤浪は「初めてなものだったんで…」と珍しく言葉を詰まらせた。しかし、すぐに「まだまだ上位にいるので(後半戦も)優勝を目指して頑張りたいと思います」と、優等生に戻った。

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