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ハリルJ、アフガニスタン戦大勝の意義

 サッカー日本代表が、8日に行われたロシアW杯アジア2次予選・アフガニスタン戦(イラン・テヘラン)で6-0と大勝した。MF香川真司(ドルトムント)が先制弾を含む2ゴールを決め、FW岡崎慎司(レスター)も予選初ゴールを含む2発。DF森重真人(FC東京)がハリル体制初ゴール、FW本田圭佑(ACミラン)も2戦連発と、ようやくハリルジャパンが勢いに乗ってきた。

 本来であれば敵地での戦いとなるアウェー戦だが、アフガニスタンの政情不安のため、国際サッカー連盟(FIFA)は同国内ではなく、第3国での開催を求めた。その場所がテヘランだった。

 日本代表にとってはドイツW杯のアジア予選で戦った05年以来で、10年ぶりとなるイランでの戦い。これを皮切りに、代表は国外5連戦を行うことになる。10月にはW杯予選・シリア戦(政情不安のため、オマーンで開催)、親善試合・イラン戦(テヘラン)、11月のW杯予選・シンガポール戦(シンガポール)、同・カンボジア戦(プノンペン)と続いていく。

 当初の予定では、11月のシンガポール戦は、ホーム開催だったが、同国内の事情によってホームとアウェーの日付を変更。10月の親善試合も、日本国内で開催する可能性があったが、ハリルホジッチ監督の要望もあり、敵地でのイラン戦となった。

 チームの主将も務めるMF長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)が「アウェー5連戦というのは、あまり経験がないですね」と語った珍しい日程。広大なアジアを舞台にするアウェーでのW杯予選は「環境面で力を出し切れていない試合もあったりする」(長谷部)など、技術面だけでなくタフネスさが求められる。例えば、9月のテヘランは、日差しがきつい一方で極端に湿度が低い。また、海抜1200メートルの高地でもある。

 当地で取材した際も、のどが渇くのが早く感じた。コンタクトレンズを入れた目は乾いて目薬が手放せない。もちろん、東南アジアが会場となれば、今度は高温多湿の気候が選手の体力を奪っていくだろう。ピッチも日本のように整ったものはまれ。その国々、都市ごとの環境に合わせた適応力が求められる。

 だが、そんな環境だからこそ、ハリルホジッチ監督は成長を期待している。以前から「アウェーでの勝利はチームを向上させる」と語っており、アフガニスタン戦前には「いつもより野心や勇気が必要だ」と話していた。自身の思いに呼応するかのようなゴールラッシュで快勝した試合後、指揮官は「理想的な形。6点を取るのは簡単ではない。美しい勝利だ」と、上機嫌だった。

 試合前に「考えすぎると余計に体が動かなくなることもある。(環境面の要因は)あまり考えずに試合に入りたい」と話していたFW岡崎も、2ゴールを決めた試合後「みんなで崩して、いいパスが来た。決めるだけだった」と笑顔で振り返った。

 3日のカンボジア戦は3-0で勝利。年内のホーム最終戦で最低限の結果ともいえる勝利は手中に収めたが、攻め続けた内容を考えれば決して満足するスコアではなかった。

 敵地での戦いは、世界で戦う上で絶対に欠かせないタフさを鍛える絶好の場。その1戦目を、すっきりした形でものにした意味は大きい。アウェー5連戦を戦い抜いた後、ハリルジャパンがたくましさを増していることを祈りたい。

(デイリースポーツ・松落大樹)

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