Jリーグ鳥栖が2期連続赤字
Jリーグは22日、J1、J2、J3全51クラブのうち、3月決算の柏、磐田、YS横浜を除く48クラブの2014年度経営情報を先行開示した。J1、J2全40クラブが3期連続赤字を回避し、債務超過を解消する見込みとなった。
J1、J2で単年度赤字を計上したのは仙台、水戸、千葉、横浜FC、甲府、岐阜、C大阪、鳥栖の8クラブで、13年度の12から4減となった。
鳥栖は3億6000万円の当期純損失で2期連続赤字。15年度に黒字転換できなければライセンスが交付されなくなる。
C大阪は9000万円の当期純損失を計上し、12年度のクラブライセンス制度導入以来初めて単年度赤字に転落した。営業収益が前期比5億5800万円増の37億7100万円ながら、営業費用で前期比6億5800万円増の38億5900万円を計上。中でもチーム人件費16億8000万円は、前期比4億6800万円の増加となった。
J1、J2全38クラブ(柏、磐田を除く)の営業収益は776億7800万円で前期比50億4400万円の増加。当期純利益も23億4400万円で前期比13億円6700万円増加した。クラブライセンス事務局は「拡大均衡で推移した」と位置付けた。
各クラブでは浦和が営業収益58億5400万円、営業利益2億1200万円で全クラブでトップとなった。
クラブライセンス制度は12年度から導入され、3期連続赤字か債務超過のクラブには新たなライセンスが交付されない。