日本代表帰国 温かい声援に戸惑いも

厳しい表情で帰国した(左から)香川、大久保、長友=成田空港(撮影・園田高夫)
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 サッカーのブラジルW杯で1次リーグ敗退に終わった日本代表が27日夕方、成田空港に帰国した。空港には出発時の700人を上回る1000人のサポーターが出迎え、黄色い歓声がとんだが、選手たちはうつむきがちで、表情はみんな一様に固かった。

 空港を出た日本代表は近くのホテルで荷物を受け取り、解散。ザッケローニ監督はファンから「行かないで~」と声をかけられると、笑顔を浮かべ「チャオ」と言い残し、車に乗り込んだ。

 サプライズ選出されたが、無得点に終わったFW大久保(川崎)は「もっと厳しい声を覚悟していたけど」と、温かい声援に戸惑いも見せた。

 同じく無得点に終わったFW岡崎(マインツ)は「色んな反省点はある。まだ整理できていない。整理できたら話せると思う」と、まだ気持ちの切り替えができていない様子。一方で出場機会のなかったFW斎藤(横浜M)は「4年後に結果を残せるように、切り替えてやっていく。Jリーグもあるし、しっかり頑張っていきたい」と、前を向いた。

 ☆過去の代表のW杯出発・帰国

 ◆2006年ドイツW杯 中田英寿や、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一の黄金の中盤を擁した代表は期待値が高く、出発の成田空港には約300人のサポーターが見送りに訪れた。まさかの3戦全敗で1次リーグ敗退に終わったが、帰国時には出発を上回る700人が出迎えた。

 ◆10年南アフリカW杯 壮行試合の韓国戦に完敗し、重苦しいムードの中での出発となった深夜の羽田空港には熱心なサポーター50人が見送りに訪れた。大会では直前の大幅な戦術変更が実を結び、MF本田圭佑の覚醒もあって、海外のW杯では初となる16強入り。日本中に熱狂を呼んだ。帰国の関西空港には同空港史上最多となる4200人のサポーターが殺到。選手たちをねぎらった。

 ◆11年ドイツ女子W杯 大会前の注目度は低く、出発の中部国際空港にはサポーターの姿は0。報道陣約10人だけが、見送った。しかし、大会を勝ち進むごとに注目度は増し、日本初のW杯制覇を成し遂げると、列島に“なでしこ”フィーバーが巻き起こった。帰国の成田空港にはサポーター約400人、報道陣260人が詰めかけた。

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