挑戦者サンティリャン、王者山中を称賛

3回、ディエゴ・サンティリャン(左)と打ち合う山中慎介(撮影・飯室逸平)
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 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(16日、大阪府立体育会館)

「ワールド・プレミアム・ボクシング21 The REAL」が16日、大阪府立体育会館第1競技場で開催され、メーンイベントのWBC世界バンタム級タイトルマッチでは、王者・山中慎介(32)=帝拳=が、同級7位のディエゴ・サンティリャン(27)=アルゼンチン=との無敗対決を7回36秒KOで制し、8度目の防衛に成功した。

 23戦全勝(15KO)で世界初挑戦にこぎ着けたサンティリャンだったが、まるで見せ場なく2度のダウンを奪われ、KOに散った。「何もできなかった。今夜は私の夜ではなかった」と控え室で肩を落とした。

 “神の左”をまともに浴びて初回から鼻血を流した。「彼のパンチはほとんど見えていたが、なぜか反応できなかった。長旅の影響があったのかもしれない」と首をかしげた。

 実力差をまざまざと見せつけられての敗戦。「ヤマナカは現在のバンタム級でナンバー1のチャンピオンだろう。私には(他団体の王者に挑戦するという)選択肢がなかった。彼と戦えたことを誇りに思う」と答えるのが精いっぱいだった。

 現在のバンタム級はWBAに統一王者・フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)、IBF王者にランディ・カバジェロ(米国)、WBO王者に亀田和毅が君臨している。

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