石井慧、11日再起戦で引退 将来は未定

帰国直後に引退宣言した石井慧
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 格闘家の石井慧(28)が8日、IGFの11日・両国国技館大会でのニック・ロズボロウ(米国)を最後に電撃引退すると宣言した。昨年大みそかに敗れたミルコ・クロコップ戦からの再起となる一戦を前に帰国した石井は成田空港で取材に応じ、「勝っても負けても最後にしようかなと思ってるので有終の美にしたい」と衝撃告白。「試合が終わってからしっかり考えたいけど、(所属)事務所にもあいさつしないといけない」と本気モードで口にした。

 今回、初めてセコンドを務める予定の父・義彦さんをはじめ、2月に長男・孟沙孔(むさし)君を出産した夫人で歌手の林明日香ら、家族の誰にも相談していないという。

 09年大みそかの吉田秀彦戦で総合格闘技デビューした石井だが、ケガや蓄積ダメージもないという。3月に練習のためオランダへ渡った後、今後について考え、引退の選択肢が浮上したという。柔道復帰、政界進出などは否定し、「貯金もあるし、しばらくは何もしないで暮らせる」と将来は未定とした。

 「自分には期待しない」と、ラストマッチの可能性があるロズボロウ戦への気負いはまったくない。自身を追い込んだミルコ戦のときとは違い、週3回程度の練習で調整。「勝敗は結果であって、神様が決めること。相手に感謝し、格闘技ができることに感謝し、その場を楽しんで力を出し切る。それだけ」と淡々とコメントした。引退かどうかは試合後の直感で決めるというが、現役続行の場合の決め手は「元気だったら」とした。

 IGFのサイモン・ケリー猪木取締役は「ミルコ戦の後、しばらくやりたくないという話はしていたけど…。引退したいというならしょうがない。でも、総合でヘビー級唯一といっていい日本人だから、ファンはまだ見たいと思う。ミルコがUFCから復帰したら、オファーしようと思ってるし」と話した。

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