【一問一答・下】イチロー会見

 パドレス戦の9回、マーリンズのイチロー外野手がメジャー記録を日米通算で上回ったことを示す電光掲示板。奥左端はイチロー外野手=15日、サンディエゴ(共同)
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 「パドレス6-3マーリンズ」(15日、サンディエゴ)

 マーリンズのイチロー外野手(42)がパドレス戦で2安打を放って日米通算安打数を4257本とし、ピート・ローズのもつメジャー通算最多安打記録4256本を超えた。

 この日は「1番・右翼」で出場し、5打数2安打1得点。今季13度目のマルチ安打で打率は・349。メジャー通算2979安打で大台まで21本とした。

 試合後の会見を(上)(中)(下)で詳報する。以下は(下)。

 -苦労しているところを見せたくなかった?

 「それは見せたくないでしょ。そんなん見せたいやつ誰がいる?」

 -キャンプの時期から今年は変わるという感覚はあった?

 「キャンプ中はなかったですね。キャンプ終わってからの、マイアミに戻ってヤンキースと試合しましたよね。あそこがポイントだったですね。その先は、ご容赦願います。願いたいと思います、かな」

 -ボンズ打撃コーチが安打を打つたびにボールを回収しているという話を聞いた。大記録を達成したことのあるボンズだからこその気遣いを感じるか?

 「そうだと思いますよ。やっぱり気持ちがよく分かるっていうか、記録と向き合った人にしか分からないことだと思うので。ボンズの場合は全部(球場の)外に行っちゃうから回収できないんだけど、僕の場合は内側だからね。しようと思えばできちゃうから。ただそういう気持ちが分かるのは、記録と向き合った人にしか分からないと思いますね」

 -そういう人がベンチにいるのは心強いか?

 「でもボンズはそれくらいしか仕事がないっていうのがあるんで」(爆笑)

 -ローズは日米の記録を合わせるのはどうかと疑問視しているが、それに抗うという気持ちは?

 「全然ないですよ」

 -ローズのように違う違うと言い続ける気持ちは分かるものか?

 「そういう人がいた方が面白いしねえ。だって大統領選の予備選見てたって面白いじゃないですか。共和党の方がいらっしゃるから盛り上がってるわけで、そういうところありますよ。それが人間の心理みたいなものですから。それはいいんじゃないですか。じゃないと盛り上がらないしっていうところもあるでしょ」

 -演じている?

 「それは分からないです。会ったことないしね。演じてる可能性あるからね」

 -(04年マリナーズの打撃コーチで現在はツインズ監督の)モリターやボンズなど、リスペクトしながら話せるというのは、自分がそのレベルに来たからという幸せを感じるものか?

 「そのレベルにいるって、僕は別に思ってないですけどね。ただ、数字を残せば人がそうなってくれるっていうだけのことですよ。ただ、いろんな数字を残した人、偉大な数字を残した人、たくさんいますけどその人が偉大だとは限らないですよね。偉大な人間であるとは限らない。むしろ反対の方が多いケースがある、と僕は日米で思うし、だからモリターだったり、近いところで言えば、ジーターだったり。すごいなと思いますよね。だからちょっと狂気に満ちたところがないと、そういうことができない世界だと思うので、そんな人格者であったらできないっていうことも言えると思うんですよね。その中でも特別な人たちはいるので、だから是非そういう人たちに、そういう種類の人たちにこの記録を抜いていってほしいと思いますよね」

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