田原総一朗氏 TV制作現場の苦境解説
ジャーナリストの田原総一朗氏(82)が5日、都内で映画「アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち」の公開記念トークショーに出演した。
映画は1961年にイスラエルのエルサレムで開かれたナチスの戦犯、アドルフ・アイヒマンを被告とした裁判を、全世界へのテレビ中継実現のために奔走した制作チームの実話を描いた物語。田原氏は「この裁判を中継したと聞いて、すごいなと思いました。壁に穴を空けて、よくやったと」とジャーナリスト魂をたたえた。
映像の力を「言葉以上に語る」と評したが、現代のテレビ番組制作には「昔はクレームは電話で来たけど、今はネットで来る、スポンサーにまで来て大騒ぎになるわけです。だからどの局もクレームのこない番組を作ろうしているから、つまらないのですよ」と嘆いていた。