アンナに「見てろ」 甲斐氏が控訴明言

厳しい表情で判決について話す甲斐智陽氏=東京地裁前(撮影・園田高夫)
怒りの会見で不満を表す甲斐智陽氏(中央)=東京地裁前(撮影・園田高夫)
怒りの会見をする甲斐智陽氏(中央)=東京地裁前(撮影・園田高夫)
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 モデルで歌手の土屋アンナ(31)が主演舞台の稽古に参加しなかったために中止になったとして、プロデュースした演出家の甲斐智陽氏と製作会社が約3000万円の損害賠償を請求した民事訴訟の判決が25日、東京地裁で開かれ、原克也裁判長は甲斐氏側の請求を棄却した。甲斐氏は閉廷後、報道陣の取材に応じ、「まさか100ゼロで負けるとは」と控訴することを宣言した。

 判決では、甲斐氏側の訴えはすべて棄却され、逆に、甲斐氏がネット上で発表した楽曲「ANNA」の歌詞が名誉毀損にあたるとして、土屋側が反訴した件では33万円の支払いを命じられた。

 甲斐氏は裁判長が判決を言い渡す際、目を閉じ、ぶぜんとした表情で聞いていた。閉廷後、報道陣を前にすると「控訴します。それでも負けたら最高裁まで行く。話にならない」とブチ切れ、土屋へのメッセージを求められると「見てろよ!このまんまじゃ終わらないぞ」とすごんだ。

 14年12月に裁判所から出された和解勧告案では、土屋側が200万円を支払う内容だっただけに、大幅に後退した完全敗北。さすがに「まさか100ゼロで負けるとは思わなかった。半々でも納得していなかった。7、8割認められればいいと思っていたが」とショックを隠しきれなかった。

 怒りの矛先は裁判所に向けられた。「俺がサングラスにふてぶてしい態度だからって、それで判決の白黒がついていいのか。裁判所を訴えるのはダメなのか」と声を荒げた。和解勧告の会合の際に、裁判所から「障がい者をないがしろにすると何を言われるか分からない」と言われ「ふざけんなよ、お前。障がい者だったら何してもいいのかよ」と自身が机をたたいて激高したことを明かし「それで、すごい怒っちゃったんだろうな」と心証を悪くしたことが不利な判決につながったと分析した。

 土屋に対しても、ネット上に離婚した前夫が不良集団に所属していた過去が散見することを挙げ「そっちの方が名誉毀損だろう」とキレ気味に。それでも「こういう時期にああいう歌を出したのはまずかったなと思うよ」と後悔する思いも語った。

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