新垣氏ノーギャラ依頼に「それはない」

 作曲家でピアニストの新垣隆氏(44)が25日、都内で行われたサイレント映画「シロナガスクジラに捧げるバレエ」(9月19日公開)の完成発表会見に登場し、同作でともに音楽と演奏を担当したチェリスト・海野幹雄氏(39)とテーマ曲などを披露した。

 同作は津波で砂に没した村に11歳と8歳の姉妹が帰還し、波にさらわれた家族を捜すという現実と幻想が交錯したサイレント映画。新垣氏は海野氏を通じて音楽と演奏を依頼されたが、その条件が「お金がないのでタダで」と聞いた瞬間、「それはないだろう」と思ったという。それでも、坂口監督の趣旨に賛同して2013年秋に仕事は引き受けた。

 しかし、14年2月に佐村河内守氏(51)のゴーストライターを18年間務めていたことを公表。録音の成り行きが心配されたが、何とか騒動真っ最中の4月に行うことができたという。

 新垣氏は「録音したのは騒動のさなかでした。大事な仲間と仕事ができることが本当にうれしかった」と振り返る。海野氏は「あの騒動でほとんど打ち合わせができなかったので、ほとんど即興でした」と舞台裏を明かした。

 実はこの日の完成会見に合わせ、新垣氏と海野氏による新ユニット結成と名称を発表する予定だった。海野氏は「クラシックで即興をやるグループはいない。2人で今後やって行こうということです。名称の方は年内にはという。“佐村河内会見”以降、表舞台に出ることが多い新垣氏だが、古くからの友人でもある海野氏は「心配しています。音楽家に戻るのか、それとも有名人なってしまうのか」と新垣氏の顔を見つめた。

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