原田眞人監督 安倍政権を批判
映画「日本のいちばん長い日」(8月8日公開)でメガホンを取った原田眞人監督(66)が19日、安保法案を強行採決した安倍政権に苦言を呈した。「安倍首相のおかげで民意を無視した強行採決」と皮肉を交えて批判した。
この日、原田監督は主演・役所広司(59)と大阪市内でのトークショーに出演。その壇上で、安保法案が衆院で強行採決されたことに触れ「ちょっと危険な内閣の中で、若い人の声が上がっています。そのときにわれわれが彼らに耳を傾けないといけない。ことに若い世代に向けて意識改革しないといけない時代」と訴えた。
また、若い世代の“戦争離れ”を危惧し、「1回、戦争を起こしてしまうと終結するのがいかに難しいか。軍をなくして国を残す決断を下した人たちを描いたこの映画をいろんな世代の人にみてもらいたい」とメッセージを送った。
「日本の-」は太平洋戦争終結の舞台裏を描いた作家・半藤一利氏のノンフィクションを映画化した大作。原田監督は15日に都内で行われた舞台あいさつでも「能力のない政府が総合的な判断して民意を無視していく状況がこれから続いていくような気がします」などと意見していた。