倍賞千恵子 「寅さんソング」を熱唱へ

 松竹120周年企画「寅さんクラシックコンサート」の開催が3日、都内で発表され、女優・倍賞千恵子(73)と指揮を担当する山本祐ノ介氏(52)が会見した。

 倍賞は国民的映画シリーズ「男はつらいよ」で、故渥美清さん演じる車寅次郎の妹・さくらを演じた。その全作で音楽を担当し、2002年に死去した作曲家・山本直純さん(享年69)のオリジナル曲とクラシックの名曲を、山本氏の次男・祐ノ介氏の指揮で再現する。

 「男はつらいよ」シリーズ最終作(1995年公開)から20年となる節目に実現した。公演は6月26日に大阪・新歌舞伎座、7月5日に東京文化会館大ホールで開催される。

 倍賞は「(男はつらいよシリーズは)若い方も見ていらして、中学生くらいの人に『あ、さくらさん』と声をかけられたこともあります」と時代を超えた作品の魅力を実体験を交えて披露。

 公演では山田洋次監督が寅さんの少年時代を描いた「小説・寅さんの少年時代 けっこう毛だらけ」より「さくらの涙」を朗読し、山田監督が作詞し、山本直純さんが作曲した同シリーズのイメージソング「さくらのバラード」を歌う。倍賞は「素敵なコンサートになると思います」と意欲的だ。

 司会を務めた娯楽映画研究家の佐藤利明氏は「(「男は~」シリーズの)音楽への入り口となり、そこに『さくらさん』がいらっしゃるとは、こんな幸せなことはない」と語り、山本氏も「さくらさんは(寅さんファミリーの)“家紋”みたいな存在。それで、お客さんもカモン!」と父譲りの一発ジョークで会場を和ませていた。

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