「想い出の渚」のヒットで知られるグループサウンズ「ザ・ワイルドワンズ」のリーダーとして活躍した加瀬邦彦＝かせ・くにひこ＝さん（享年７４）が２０日、東京都港区の自宅で自ら命を絶った。

　１９６０年代に同じバンド「寺内タケシとブルージーンズ」で活動した“エレキの神様”ことギタリストの寺内タケシ（７６）は２２日、マスコミ各社にファクスで追悼文を発表した。

　【以下、寺内の追悼文全文】

　「加瀬邦彦さんの訃報を聞き大変驚きました。彼はあのスパイダースを袖にして寺内タケシとブルージーンズに参加したほどエレキギターが好きだった人で、のちにそのギターの腕は『加瀬の１２弦ギター』として結実しました。

　作曲方面でも才能に溢れ『想い出の渚』をはじめとするヒット曲を生み、ブルージーンズにも『ブルージーンＮＯ１』『雨の想い出』などを残してくれました。

　バンドリーダーとしても手腕をふるいワイルドワンズをここまで牽引されました。その才能を惜しむとともにご冥福を心よりお祈り申し上げます」