TBSがワイドショーを復活させた理由

 TBSが10日、同局内で今年春の番組改編説明会を行った。平日午前8時から9時55分に放送されている、TOKIO・国分太一司会の情報番組「いっぷく!」が終了し、新たに情報番組「白熱ライブ ビビット」をスタートさせると発表した。

 当初、この「-ビビット」はワイドショーであることをうたってPRされていた。しかし、TBSはワイドショーでオウム真理教を取材した際、収録したビデオを放送前にオウム真理教側に見せたことが後に続く「坂本弁護士一家殺害事件」などの重大事件につながった、いわゆる「ビデオ問題」により、96年以降、ワイドショーと大々的に名乗る番組は制作してこなかった。

 あえて、「ワイドショー」という単語をつかった理由はなぜか。TBSの伊佐野英樹編成部長は「その後、20年がたって、ワイドショーという言葉も使われなくなり、情報番組というワードにかわっていったわけですが、当時とはまったく違うものになっている」と説明した。かつてのワイドショーで典型的だった「芸能人へ向けて梨元勝さんを筆頭にした芸能リポーターがわーっといく」という光景が少なくなったことも理由だとした。

 つまり、約20年前のワイドショーとは異なるワイドショーとして、「-ビビット」はスタートすることになる。番組の内容についても企画を練っていく上で「ワイドショーというよりも、情報バラエティーという言葉で製作している」と補足した。

 司会は「いっぷく!」から続投する国分に加え、新たに出演する女優・真矢ミキとの2人体制で番組を進める。ビビットファミリーと題する曜日レギュラーには、ヒロミ、千原ジュニア、オアシズの大久保佳代子(「いっぷく!」から続投)といった芸人が顔をそろえたことも“かつてのワイドショーとは違う”点だと、会見では説明された。

 伊佐野編成部長は「最近の例では、ナッツリターン問題であるとか、高橋さんと三船さんの離婚の問題であるとか、掘り下げたら面白そうな事柄を扱うことになると思う」とした。そして、「当時のワイドショーと呼ばれていた番組はこれまでもつくっていないし、これからもつくるつもりはありません」とした。

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