羽生に松岡修造氏「滑るべきじゃない」

 「フィギュアGPシリーズ第3戦・中国杯」(8日、上海)

 男子フリーの6分間練習で、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(19)=ANA=が閻涵=エン・カン=(中国)と激突。羽生は流血、リンクに約2分間倒れ込んだ。悲鳴が渦巻く中、羽生は約10分後に頭に太いテーピングをぐるぐる巻きにし、あごに絆創膏を貼り、再びリンクに戻った。

 体はふらついたまま。テーピングはすぐに血がにじむ。それでも「絶対に跳ぶ。絶対に跳ぶ」と呪文のように唱えながら、一時は中断された直前の公式練習でトリプルアクセルや4回転を決め、苦痛に表情をゆがめた。

 番組の生中継のためリンクサイドで見守っていたテレビ朝日のメーンキャスター・松岡修造氏は「これは滑るべきじゃない!」「アスリートとして、本当にやめてほしい!」とマイクを通して訴えた。

 それでもリンクに立つことを決めた羽生の姿に「僕は、美しく見せることがフィギュアだと思っていましたが、これはとんでもないスポーツだなと今、思っています」と声を震わせた。

 羽生は本番で、直前の激突の影響もあり、5度転倒したものの、フリーで154・60点を叩き出し合計237・55点で総合2位に輝いた。1位は157・38(合計243・34点)のコフトゥン(ロシア)。演技後、松岡氏は「僕は、羽生さんのことを誇りに思いますよ」と称えた。

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