キダ・タロー興奮 応援曲で桐蔭逆転 

 「全国高校野球・決勝 大阪桐蔭4‐3三重」(25日、甲子園)」

 浪速のモーツァルトこと作曲家のキダ・タロー(83)が、大阪桐蔭の優勝に、鼻高々に喜んだ。

 キダが作曲家人生で初めて書き下ろした高校野球の応援曲「アルプス・キダ・タロー」を同校が今大会から使用。初披露した3回戦・八頭戦で打線が10点を取り、決勝でも7回にこの曲を流した直後に逆転。すっかり“神曲”となった。

 それだけにキダも「あの曲を作った時に優勝するようにおまじないしといたけど、時間がたつとだんだん薄れますねん。そやから今日は僅差やったけど、1点差でも大量点差も勝ちは勝ちでっせ!」と、自分のことのように喜んだ。そして同校にも「もう箕面(キダの自宅)の方に脚向けて寝られまへんな」と、独特の言い回しで祝福した。

 この「アルプス・キダ・タロー」は、高校野球の応援曲をまとめたシリーズ11作目のCD「ブラバン!甲子園 U18‐WEST」に収録されており、このCDの演奏を大阪桐蔭高校吹奏楽部が担当した縁で、甲子園での演奏につながった。

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