蟹江敬三さん死去 あまちゃん祖父役

 アクの強い役柄を演じ、確かな存在感で映画、ドラマ、舞台にと幅広く活躍した俳優・蟹江敬三さんが3月30日、胃がんで亡くなっていたことが4日、分かった。69歳だった。昨年放送されたNHKの朝ドラ「あまちゃん」では、ヒロイン・アキの祖父で漁師の天野忠弁衛を演じ、強烈な印象を残していた。

 長男は俳優の蟹江一平(37)。

 蟹江さんは年末から体調を崩し、ナレーションを務めるテレビ東京「ガイアの夜明け」に代役をたてていた。

 蟹江さんは、新宿高校2年の時、卒業生歓送会の芝居に出たのがきっかけで、1964年、劇団青俳演劇研究所入り。翌年劇団員となり、69年には、蜷川幸雄氏らと現代人劇場を旗揚げした。

 演劇活動の一方、映画やテレビにも出演。67年、「ああ同期の桜」で映画デビュー。「遠雷」「さらば愛しき大地」などに出演した。80年代ごろまでは、アクの強いチンピラややくざ、凶悪犯などを演じることが多かったが、次第に個性派俳優としての地位を確立。ダメ亭主や頑固親父などの役柄が増えていった。

 蟹江さんは昨年12月6日、NHK‐BSプレミアムのドラマ「下町ボブスレー」(今年3月放送)の会見に、南沢奈央、青柳翔らと出席していた。

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