偽ベートーベン問題をNHKが検証

 NHKは16日、「とっておきサンデー」で「佐村河内氏関連番組・調査報告」と題して、生活・食料番組部の松本浩司氏が登場し、偽ベートーベン問題を検証した。

 13年3月31日にNHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」をはじめ、NHKではこれまで何度も佐村河内守氏(50)を取り上げてきた。番組では作曲をする場面を撮影しなかったが「何度も撮影を交渉したが、神聖な作業であるとして断り続けられた」と明かした。作曲するために部屋にこもると、翌日には楽譜が机の上に置かれていた。この件を、10日に改めて面会し問いただしたところ、撮影の前日に新垣隆氏(43)に自宅に送ってもらい、部屋の引き出しに隠し置き、あたかも自分で作曲したかのように見せていたことを明かしたという。

 スタッフはこの作曲の1カ月ほど前に、序奏、主題バロック、アレグロ、超絶技巧といった曲の全体構成を目の前でスラスラと一枚の紙に書かれたことで、「これだけ具体的イメージがあるなら」と疑いを抱かなかった。実際にできあがった曲も、この全体構成図とほぼ同じものだったという。

 7日の佐村河内氏の謝罪会見では全聾ではないことを自ら明かした。撮影時に流ちょうに話すことから疑うスタッフもいたが、手話通訳者から「途中で聞こえなくなった人はこれくらい話せる」という説明で納得。「医師の診断と障害手帳があり、それ以上は人道的観点から確認しなかった」という。

 NHKには多くの苦情が寄せられといい「まったく事実と異なることを放送したということを真摯(しんし)に受け止め、反省しなければいけない。今後はチェックの精度を高めたい」と反省していた。

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