やしきたかじんさん死去 64歳

 歌手でタレントのやしきたかじん=本名・家鋪隆仁=さんが今月3日に亡くなっていたことが7日、分かった。64歳だった。すでに近親者のみで密葬を済ませたという。たかじんさんは2012年1月に食道がんを公表し、芸能活動を休止。昨年3月にはテレビ番組に復帰したものの、1カ月半後に体調不良を訴え、再休養していた。

 歯に衣着せぬ毒舌トークで、“関西の視聴率男”の異名を取ったたかじんさんが、病との闘いの末、帰らぬ人となった。

 たかじんさんは2012年1月に初期の食道がんの治療のため、芸能活動を休止。同年4月に切除手術を受けた。昨年3月下旬に1年2か月ぶりにテレビ番組に復帰。復帰後のテレビでは、療養中も合併症で再手術を受けたり、腸閉そくで入院していたことや、手術後には75キロあった体重が50キロ台まで落ちてしまったことを告白していた。

 しかし、復帰からわずか1カ月半後の同年5月初めには再びダウン。「疲労による食欲不振や睡眠不足などによる体力低下」(所属事務所発表)を理由に無期限の休養に入った。休養中の昨秋には30代の女性と再々婚したばかりだった。

 【やしきたかじん】本名・家鋪隆仁。1949年10月5日生まれ。大阪市出身。龍谷大中退後、シンガー・ソングライターとして、76年、シングル「ゆめいらんかね」(作曲)でデビュー。「やっぱ好きやねん」「なめとんか」「あんた」「東京」などのヒット曲を送り出した。

 一度進出に失敗した東京とは距離を置き、関西を中心にカリスマ的人気を誇るタレント、司会者として存在感を発揮。「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)などで、政治・経済・社会を大胆に斬り、常に高視聴率をキープすることから「関西の視聴率男」の異名を取った。

 愛煙家としても知られ、03年に肺に穴があく肺気胸を患ったと公表。その後、喉にできたポリープの治療を受けたこともあった。

 【たかじんさんの闘病】

▼2012年1月 食道がんを告白。活動休止を発表 ▼同2月 入院 ▼同4月 がん切除手術を受ける ▼同6月 退院 ▼同9月 抗がん剤の副作用の影響で再入院も1泊2日で退院 ▼13年3月 1年2か月ぶりにテレビ復帰 ▼同5月2日 収録後、体調不良を訴える。翌日の読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」の収録も休む ▼同5月8日 公式サイトで、当分の間、休養することを発表

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス