羽生「唯一無二の存在になりたい」

エキシビジョンの練習をする羽生結弦=長野ビッグハット(撮影・開出牧)
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 フィギュアスケート・GPシリーズ最終戦・NHK杯(27、28日、長野・ビッグハット)男子シングルで、SP(106・33点)、フリー(216・07点)、総得点(322・40点)と3つの世界記録を打ち立て優勝した羽生結弦(20)=ANA=が29日、一夜明け会見に臨んだ。「SP、フリーともノーミスは、初めてに近い。自分も興奮して、昨日はうまく寝られなかった」と、笑いながら「得点どうこうよりも、ノーミスの演技をそろえられたことに喜びを感じた。今までの成果が出せた」と、振り返った。

 前日のインタビューでは「“絶対王者だぞ”と自分に言い聞かせた」と話していた。“絶対王者”とは-と問われると「五輪のマークをみたり、演技の前に300点を取りたいと思って揺らいでるようでは絶対王者じゃない。僕にとって、理想の王者は(トリノ五輪金メダリストの)プルシェンコ選手。憧れだし、絶対のヒーロー」。もう超えたのでは?という問いには「今とは採点方法が違う。彼には彼のプログラムがあって、僕には僕のプログラムがある。でも、オーラだったり、強さだったり、そういう雰囲気が僕の憧れ。彼のような唯一無二の存在になりたい」と、目を輝かせながら話した。

 12月には男子史上初の3連覇の期待が懸かるGPファイナル(スペイン、バルセロナ)に出場。スケートカナダで敗れたチャン(カナダ)や、日本の新鋭、宇野昌磨(中京大)らライバルがそろうが、「他の選手は関係なく、自分の記録だけじゃなく、自分の演技を超えられるように頑張りたい」と、さらなる飛躍を誓った。

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