萩野、勝ってゴーグルのゴム締めた!?
「競泳ジャパンオープン・第1日」(22日、東京辰巳国際水泳場)
日本のエースが、勝ってゴーグルのゴムを締めた-。男子1500メートル自由形では、世界選手権(7月開幕、ロシア・カザン)代表で日本選手権4冠の萩野公介(20)=東洋大=が、ゴーグルがずれるアクシデントに見舞われながら、15分5秒35で優勝した。
萩野はスタートで飛び込んだ際、ゴーグルがずれて目に水が入り前が見えなくなった。「残り15分くらいあるのに」とパニックになり出遅れたが、泳ぎながら息継ぎの際にゴーグルの位置を直し、周囲を確認。中盤からは落ち着きを取り戻し、最後はきっちり先頭でフィニッシュした。
「一番距離が長くて精神力が鍛えられる」と、中学3年以来となる長水路での同種目出場となったが、不測の事態にも「この状態でこのタイムはまずまず」と、地力の違いを見せつけた。
23日には得意の400メートル個人メドレーに出場する。「次からは(ゴムを)きつく締めます」。夏の大一番での金メダル獲得へまた一つ教訓を得た。

