立命大 超変革でリーグ3連覇

3季連続優勝を達成し、ナインに胴上げされる立命大・後藤監督
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 「関西学生野球、立命大4-1同大」(21日、わかさスタジアム京都)

 立命大が同大を下し、3季連続37度目の優勝(旧リーグ時代含む)を達成した。99年から00年春にかけて以来、16年ぶりとなるリーグ3連覇。巨人にドラフト1位指名された桜井ら昨季の主力がごっそりと抜けた中、後藤昇監督(55)が打ち出した“超変革野球”が実を結んだ。

 強力な布陣だった桜井、西川の先発投手2枚が卒業した。4番、正捕手もチームを離れ、好守で要だった山足も抜けた。それでもこの春、勝ち点を落とさず、最終戦を前に優勝を決めた立命大。後藤監督は「キャンプからしっかり競争させた。そこで結果を出し、競争に勝ったメンバーが力を発揮してくれた。プロセスも大事ですけど野球は結果。そこを選手が理解してやってくれた」と目を細める。

 結果が出なければメンバー落ち。そんな競争主義を新チームから打ち出した。京大戦で無安打無得点試合を達成し、エースへと成長した東ですら「結果を出さないといけないという危機感がありました」と言う。数少ない昨年からのレギュラー・池内も「関大戦、近大戦で結果が出なくて、そろそろやばいなと思っていた。だからチャンスで回ってきたら絶対に打とうと思った」と0-0の五回、2死一塁から右中間を破る決勝の適時三塁打を放った。

 選手には1キロ、87センチの重量バットでスイングさせ、オープン戦の序盤3試合は実際に試合でも使った。「関西のリーグを勝ち抜くにはある程度の打力がないといけない。最初は振れないからみんなバキバキ折ってた。注文した数は100本近いんじゃないですか。そこにはだいぶお金をかけました」と後藤監督は明かす。

 奇しくも競争主義は今年から阪神・金本新監督が打ち出している。長くて重いバットも現役時代の金本監督がよく練習で使っていた。そんな“超変革野球”が実を結んでの3連覇。「まだ立命大では完全優勝の3連覇はないと聞いているので」と後藤監督は視線を22日の一戦に向けた。15年春の就任以降、未だ勝ち点を落としていない立命大。完全優勝を成し遂げ、6月の全日本大学野球選手権へ臨む。

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