中畑氏が号泣、妻・仁美さんの死を語る

 前DeNA監督の中畑清氏(62)が19日、TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜、後9時)に出演し、2012年12月に他界した妻・仁美さん(享年59)との二人三脚だった半生を回想。「こんなに早く逝くとは思わなかった。辛かった」などとあらためて亡き妻への思いに浸り号泣した。

 中畑氏は巨人の新人時代に仁美さんと結婚。番組では現役時代からDeNAの監督となってからも、常に仁美さんのサポートを受けながら歩んできたことを紹介。巨人のレギュラー取りに時間がかかった同氏に対して、仁美さんは「あんたが食えないなら私が食わせてあげるわよ」と咤(しった)激励されたシーンが再現された。

 仁美さんは中畑氏がDeNA監督1年目の12年に子宮頸がんが発覚。同氏は当時、球場と病院と家の往復に明け暮れ、夜通しの看病後に球場へ向かったこともあったという。そして、シーズンオフになると「しばらくお父ちゃんのユニホーム姿を見られなくなるの寂しいな」と言う仁美さんに対し、59歳誕生日となった同年11月21日に長女・惠さんの結婚式を開催。その後の12月5日に仁美さんは逝去した。

 中畑氏はスタジオで「現実として受け入れられなかった。夜も寝るのが怖かった」と語りながら、再び大粒の涙を落とした。昨年限りで4シーズンに及んだDeNAの監督を退いたが、「いい思い出を作ってやりたかった。あの人のパワー。女房なんだけど、最初の俺にとって指導者だった」と話し、「今はトークショーや野球教室で売り込んでいく。またいつか現場に復帰できれば」と、グラウンド復帰への願いを示していた。

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