清宮、涙で激白「悔しくて仕方ない」

 準決勝で敗退し、引き揚げる早実・清宮=甲子園
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 「高校野球・準決勝、仙台育英7-0早実」(19日、甲子園)

 早実(西東京)は仙台育英(宮城)に敗れ、注目のスラッガー・清宮幸太郎内野手(1年)の最初の夏が終わった。今大会の通算成績は19打数9安打8打点2本塁打だった。今まで泣いたことがなく、この日も「負けても勝っても泣くつもりはなかった」というが、「悔しくて仕方ない」「本当に悔しい」と何度も「悔しい」と口にし、涙。あふれる涙をこらえきれず、何度も鼻をすすりながら、再び甲子園で活躍することを心に決めた。以下、一問一答の要旨。

 -今の気持ちは。

 「上級生の皆さんと野球ができないことが悔しくて仕方がないです。もうホントに…チームに貢献できなくて悔しいです。ヒットの数は少なくはなかった(チームは6安打)けど、要所要所でゲッツーを取られて、向こうの流れで試合をしてしまった」

 -仙台育英の佐藤世那投手と対戦した感想を。

 「すごくいいピッチャーでした。フォークとストレートの組み合わせが良かったですけど、全然打てないというわけじゃなかった。ああいうピッチャーに対抗していかないと全国制覇はできない」

 -3年生とは最後の試合になった。

 「ホント、1年生にもかかわらず楽しくのびのびとやれる雰囲気を作っていただいた。今の3年生がいなければ今の自分はないと思ってるんで、悔しいです。佐藤さんとかに『また戻ってこいよ』言われました」

 -今まで感じたものと違う悔しさか。

 「今まで、ここまできて負けるという経験がないので、本当に悔しいです」

 -涙のわけは。

 「たくさんの方々に声をかけていただきましたし、今年は甲子園が最後なんだなあと。もうここを去らなきゃいけないんだなと思った。この球場で今年は野球ができないと思うと、甲子園が見送ってくれるような感じがして、ありがとうございましたという感じでした」

 -今まで泣いたことは。

 「ないです。負けても勝っても泣くつもりはなかったんですけど」

 -相手の校歌を聞いて何を感じたか。

 「本当に悔しかった。校歌を聞いている時の光景は絶対に忘れたくない」

 -上級生についてはどう思うか。

 「自分が1人で背負うわけじゃなく、上級生の方々に支えられた。優しさを本当に思い知る大会でした。感謝してもしきれない存在で、生まれ変わって、もう一回野球ができるなら、この上級生の皆さんと野球がやりたい」

 -甲子園の土は。

 「また戻ってくるので、いらないです」

 -初めての甲子園を楽しんだか。

 「はい、もうたくさん楽しませてもらいました」

 -今大会を振り返って。

 「今回は自分の力だけじゃなくて、上級生の皆さんに連れて来てもらった部分がある。この甲子園の舞台を一生忘れずに、この悔しさも絶対忘れないで、またこの舞台に戻って来て上級生の方々の分まで躍動できればいいなと思います。上級生の方々に支えられてきたんで、本当にそれを思い知る大会でした。楽しかったです」

 -どうなって戻ってきたいか。

 「こんなもんじゃあ終われない。もっともっと練習して、パワーをつけて、絶対、戻って来るんだと思った。もっと成績を残せるようなバッターになりたい」

 -清宮選手にとって、野球とは何ですか。

 「自分のすべてというか。野球がなかったら自分はない、という存在です」

 -今大会で成長できたところは。

 「力を抜けたこと。高校野球は楽しんでやれば結果は自ずと出るとわかった」

 -新チームへの思いは。

 「今はあまり考えられないです」

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