早実・清宮ポテン適時打「スミマセン」
「高校野球・西東京大会3回戦、早実8-4東大和南」(18日、八王子市民)
雨で2日順延され、今大会初戦となった早実のスーパールーキー・清宮幸太郎内野手(1年)が「3番・一塁」で先発。八回の第5打席で今夏の初安打初打点となる左前に落ちる適時打(記録は遊撃への内野安打)を放った。早実は19日の4回戦へ進んだ。
7-4の八回、清宮は1死三塁の場面で東大和南の2番手左腕・内山直大投手(3年)の投じたカウント2-2からの7球目、低めの変化球をすくい上げ、遊撃後方へ高く打ち上げた。遊撃手が後ろへ下がりながらジャンピングキャッチを試みたが、ボールには届かず、適時打となった。
清宮は試合後、適時打について聞かれ、「ハハハ…スミマセン、あんなんで。明日(4回戦)はもっといいところを見せられたらと思う」とはにかみながら話した。
先攻の初回1死三塁の場面で左打席に入り、夏のデビューを迎えたが、東大和南のバッテリーに勝負を避けられ敬遠気味の四球で出塁。味方の先制点につなげた。三回無走者の第2打席も四球だった。第3打席は四回2死一、三塁でライナー制の打球を東大和南の二塁手に好捕され、第4打席の六回は先頭打者で、交代直後の相手2番手左腕に投ゴロに抑えられていた。
清宮は「今日は硬かった。崩されていましたね。(注目されていることは)うれしいことだが、期待に応えられないと反響も大きい。いい結果を出すことが、チームにもいい結果をもたらすので、期待に応えたい。(プレッシャーは)ないですよ。今日は硬かったけど…。春と夏じゃ違いますね」などと振り返った。
また、一塁の守備では七回に真正面のライナーをはじくエラーも記録。「どうしたんですかね。集中したいです。やっぱり打たないと…。切り替えているつもりなんですが」と反省した。
この日はスタンドで父親のラグビーのトップリーグ・ヤマハ監督、清宮克幸氏(48)と母親が観戦。清宮は「きょうは(父には)会っていません。(試合が延びた2日間は)途中で家に帰ったり、モチベーションが下がらないようにみんなで練習した。待ちくたびれましたよ。楽しみだったんで、モチベーションは下がっていなかった」と語った。