拓大・岸が“二刀流デビュー”
「東都大学野球、拓大1-1亜大」(6日・神宮)
拓大のルーキー、岸潤一郎投手(1年・明徳義塾)が神宮での“二刀流デビュー”を果たした。これまでの8試合はDHでの出場。この日は「3番・DH」で先発し、両チーム無得点の六回から救援。リーグ戦初マウンドに立った。
直球は最速139キロ。カットボールで打者の内角を突くなど強気の投球を見せたが、七回に亜大の4番・桝沢に右越えの先制ソロを被弾し、3回1安打1失点、2奪三振。許した唯一のヒットがホームランだった。
敗戦投手になるピンチは自らのバットで免れた。九回無死から左翼線に二塁打を放って出塁。代走を送られてお役ご免となり、打撃では4打数1安打だった。その後、無死満塁から6番・逸崎の中犠飛で、拓大が同点に追いついた。
岸は明徳義塾で甲子園に4度出場し、エースで主軸。高校日本代表でも、左翼手兼投手としてチームの中心だった。実戦登板は高校時代の昨秋の国体以来。「久しぶりの試合にしては悪くなかった」と投球を振り返ると「投げて打っての方が楽しいですね」と、笑顔をのぞかせた。
試合は延長十五回引き分けとなった。