ドラフト候補の天理・船曳が先頭打者弾
「練習試合、天理9-0市尼崎、天理12-3市尼崎」(15日、親里公園野球場)
センバツに出場する天理が市尼崎とWヘッダーで練習試合を行い、今秋ドラフト候補の天理・船曳海外野手(3年)が1試合目の初回、先頭打者本塁打を放った。
カウント1-3からの5球目だった。ファーストスイングで捉えた打球は快音を残し、右中間場外の林へ飛び込んでいった。周囲の度肝を抜く推定130メートル弾。前日にも対外試合初戦となった三重との練習試合で2発を放った船曳。「今はいい状態で打てている。逆方向にも本塁打を打てるようになったんで」と手応えを口にする。
昨秋までの通算本塁打は9本。強打よりも50メートル6秒フラットの走力が注目される選手だった。それが一冬を越し、対外試合2試合で3本のアーチ。見守った日本ハム・芝草スカウトは「秋よりもスイングが強くなった。あれだけ強く振っていければ」と目を細める。
Wヘッダーの2試合目でも3安打2盗塁と奮闘した切り込み隊長。センバツでは大会5日目の第1試合で九州大会準Vの糸満と対戦する。「相手も機動力を使ってくるということなので、自分も負けないように走りたい」。パワーアップした1番打者が、優勝候補の天理打線を引っ張る。