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新井、8年ぶり古巣広島に復帰を決断

 自由契約を申し入れて阪神退団が決まった新井貴浩内野手(37)が広島に復帰することが11日、明らかになった。10日夜に広島市内で広島球団と入団交渉を行い、8年ぶりの古巣復帰を決断した。

 新井が再び赤いユニホームに身をまとう。前夜、広島球団に意思を伝えた。

 今オフの交渉で阪神から野球協約の定める減額制限を超えるダウン提示を受け、4日に退団を申し入れた。新井は「もう1回、最後に競争できる環境に身を置きたい」と他球団のオファーを待った。これに対し、広島の松田元オーナーは「広島で生まれ育った選手。広島で野球をやりたいという気持ちがあるなら、こちらとしては歓迎したい」と、元4番の獲得に興味を示していた。

 これまでパ・リーグの複数球団が獲得調査を行うなど水面下の動きはあったが、同オーナーへの感謝の念、そして、育ててもらった古巣で再起したい気持ちが上回った。

 広島では阪神から提示された推定8000万円をさらに大幅に下回る年俸で勝負することが予想される。新井は「僕は自由契約の身。大切なのはそこじゃないので」と、金銭的な条件が判断基準にならないことを明かした。広島の緒方新監督は、新井が復帰しても「(横一線で)勝負」との方針を打ち出しており、レギュラーの確約は一切ない。38歳で来季を迎える新井は野球人生の集大成に「いばらの道」を選んだ。

 阪神では3年契約の最終年となる今季、新外国人ゴメスの加入により出場機会が激減。主に代打で94試合に出場し、打率・244、3本塁打、31打点という不本意な成績に終わった。球団は新井に対し約1億2000万円ダウンの大幅減俸を提示した一方で、7年間の功績を尊重。球団幹部は「地元球団を離れてまでFAでウチに来る決断をしてもらい、4番も務めてくれた。東日本大震災の大変なときに選手会会長として球界に尽力した選手でもある」と、功労者という認識が球団内の一致した見解であったことを明かしていた。

 07年オフに涙してFA宣言。「自らを厳しい環境に置き、自分がどう変わっていくか挑戦する気持ちが出てきた」と、故郷広島に別れを告げた。あれから7年。もう、帰ることはできない-古巣への気持ちを断ち切っていた新井のもとに、松田オーナーが手を差しのべた。「本当に、ありがたい言葉でした」。悩み抜いた分だけ結論に時間を要したが、決意は固まった。

 競争したい。はい上がって、もう一花咲かせたい-そんな強い思いで原点を見つめ直した。新井は一大決心で広島へ帰る。

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