「ホームランは力じゃない」イチロー氏が明かした本塁打競争に出場した意義 イチロー節さく裂「ブサイクなホームランじゃダメ」
マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターで、25年に殿堂入りしたイチロー氏が7日(日本時間8日)、球団創設50周年記念イベントとして本拠地で開催されたホームラン競争に出場した。同氏を含む7人が参加したイベントは1ポイント足りず、上位2人による決勝戦に進むことができなかったが、現役時代を彷彿とされるパフォーマンスでスタンドを埋めた約4万人を熱狂させた。
現役時代と同じルーティンで打席に入り、最初の8スイングで5本の柵越え。力みのない、しなやかなスイングで、ただ一人、4連発をやってのけたイチロー氏は「僕が参加する意義っていうのは、ホームランは力じゃない、この体でもフェンスを越えるっていうクオリティの高さを見せることが僕の大きな役割だと思う。ブサイクなホームランじゃダメなんですよ。やっぱり僕の特徴が出る動きできれいに(打球が)飛んでいくっていうのが表現すべきものだったので」と力説した。
マリナーズーレイズ戦の終了後に開催されたイベント。敗戦の余韻が残るフィールドに出てアップを行った氏は「グラウンドに出た時の雰囲気が、もうなんか痺れる雰囲気だったので『いやー、こんな経験、いまだに俺しちゃうの?』って感激しました。びっくりした。あのエネルギー、何だろうねって思っちゃいました」と笑顔で話した。
10月で53歳。うれしい発見もあった。キャッチボールを行った際にはそのまま距離を伸ばし、約80メートルの遠投を披露した。
「あの距離を出したのは久しぶりなんですよ。何年ぶりかっていう感じ。 でも、いける感触があったので、この端(左翼線)から端(フェンス前)まで。それは新たな発見でしたね。 普段の練習ではなかなか出ない力が、このエネルギーの中ではまだ行けるんだって。それはなんか自分に改めて期待が持てた。うれしかったです」。
多くの前で披露したパフォーマンス。「見せたいし、そのインパクトはあると思う。だれもいなかったらなかなかできない。改めて僕はプロの世界でやってきた人間だなってすごく実感しました」としみじみ言った。
