佐々木朗希 交渉解禁20球団以上ラブコール!“25歳ルール”追い風 週明けから面談開始、ド軍編成本部長「最優先事項」
ロッテからポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の代理人を務める大手事務所「ワッサーマン」のジョエル・ウルフ氏が10日(日本時間11日)、ダラスで開かれているウインターミーティングの会場で取材対応。この日から交渉が解禁された同投手に関して「20以上の球団」から連絡があったことを明かした。ドジャースの編成トップやヤンキースの監督が熱烈ラブコールを送るなど、大きな盛り上がりを見せた。
マイクを手に記者会見場のひな壇に立った代理人を約100人の報道陣が取り囲んだ。交渉解禁日。ウルフ氏はすでに20を超える球団から連絡があったことを明かし、「ようやくこの日を迎えたことを彼はすごく喜んでいるし、安どしている」と言った。
“25歳ルール”の対象で契約金には上限があり、マイナー契約しか結べずメジャー昇格時の年俸は最低保証額の76万ドル(約1億2000万円)と決められている。ウルフ氏によると、佐々木は場所にこだわっておらず、小中規模の市場も選択肢に入れているという。将来有望の23歳を低予算で獲得できるチャンスが全30球団にあることも佐々木人気の理由の一つだ。
それだけに争奪戦に参戦する各チームの鼻息も荒い。移籍先最有力候補に挙げられているドジャースは、夕方にフリードマン編成本部長が取材対応し、同投手の獲得に動くことを明言し「間違いなく最優先事項だ」と断言。ロバーツ監督が前日の会見で無言を貫いた状況から一転、大谷と山本の存在の大きさを口にし「世界一の投手になれる力があると信じている」などとアピールした。
今季、15年ぶりにワールドシリーズに進出したヤンキース・ブーン監督は「数年にわたって彼を見てきた。ニューヨークでピンストライプを着るのが一番合っている。メジャーを牛耳る大投手になり得る逸材だと思う」と熱烈ラブコール。また、マリナーズの地元紙シアトル・タイムズは、フロント入りしているイチロー氏が佐々木の勧誘に出馬する可能性を伝えるなど、全米規模で注目を集めている。
すでに米国入りしている佐々木は今週中にウルフ氏らと今後について話し合い、週明けからメジャー球団との面談を開始。年末年始を日本で過ごした後、年明けに再渡米し、希望球団を訪れる予定だ。交渉期間は45日間で来年1月23日(同1月24日)まで。佐々木フィーバーはさらに熱を帯びていく。
◆25歳ルール 2016年にMLBと大リーグ選手会が結んだ労使協定。25歳未満かプロ6年目未満の海外選手との契約では契約金、年俸込みで年間最大700万ドル(約10億6400万円)程度に制限され、マイナー契約からスタート。当然、送り出す球団への譲渡金も低額となる。17年オフにプロ5年目、23歳でエンゼルスと契約した大谷はマイナー契約のため、1年目にメジャー昇格後も年俸は当時の最低保障額となる約6100万円だった。
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