大谷翔平 声明全文「数日前まで全く知りませんでした」「ショック、それ以上の言葉では表せないような感覚」
ドジャースの大谷翔平選手(29)が通訳の水原氏による違法賭博問題で、初めてメディア対応を行い、約11分間にわたって自らの違法賭博や送金への関与を否定した。毅然(きぜん)とした言葉の中にも、信頼していた水原氏の裏切りに失望感もにじませた。以下声明全文。
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まず皆さん来ていただいてありがとうございます。僕も話したかったので、うれしく思ってますし、チームの関係者、僕自身もそうですが、ファンの皆さんもここ1週間くらい、メディアの皆さんも含めて我慢とご理解をしていただいたのはすごくありがたいなと思っています。まず、僕自身も信頼していた方の過ちというのは悲しく、ショックですし、今はそういうふうに感じています。
現在進行中の調査もありますので、今日話せることに限りがあるというのをご理解していただきたいということと、今日ここに詳細をまとめた、分かりやすく皆さんにお伝えするためにまとめたメモがありますので、そちらに従って、何があったのかをまず説明させていただきたいと思います。
まず初めに、僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それを頼んだりということもないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことももちろん全くありません。
本当に数日前まで、彼がそういうことをしていたというのも全く知りませんでした。結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつみんな、僕の周りにもウソをついていたというのが結論です。
まず初めに言うと先週末、韓国ですね。僕の代理人に対してメディアの方から、僕が違法なブックメーカーに、違法な賭博に関与しているのではないかという連絡がありました。一平さんは僕にこういった取材の依頼があるということを話していなかったし、僕の方にそういった連絡は来ていなかったということ。初めに代理人には、僕と話して分かったのは、一平さんにではなく、某友人の借金の肩代わりとして支払ったと、僕の代理人を含めみんなに話していました。
翌日、さらに尋問で一平さんは僕の代理人に対して、借金は一平さん自身が作ったものだということを説明しました。それを僕が肩代わりしたという話を、その時に代理人に話したそうです。そして、これらは全く、全てがウソだったということです。
一平さんは取材依頼のことを僕にはもちろん伝えていなかったですし、代理人に対しても、僕はすでに彼と話してコミュニケーションを取っていたとウソをついていました。チームにも、僕とコミュニケーションを取っていたとウソをついていました。
僕がこのギャンブルに関しての問題を初めて知ったのは、韓国の第1戦が終わった後のチームミーティングの時です。そのミーティングで彼は全部英語で話していたので、僕に通訳はついていなくて、完全には理解できていなくて、何となくこういう内容だろうなとおそらく理解していましたが、何となく違和感も感じていました。
彼は僕に対して、ホテルに帰った後でより詳しいことを二人で話したいので今は待ってくれと、その時はホテルまで待つことにしていました。
一平さんがその時、ミーティングの時にギャンブル依存症だと知らなかったし、彼が借金をしていることはその時もちろん知りませんでした。彼の借金返済にももちろん同意していませんし、ブックメーカーに対して送金をしてくれと頼んだことも、もちろん許可したこともないです。
試合後、ホテルに戻って一平さんと初めて話をして、彼に巨額の借金があることをその時に知りました。彼はその時、僕の口座に勝手にアクセスし、ブックメーカーに送金していたということを僕に伝えました。
僕はやっぱりこれはおかしいなと思い、代理人と話したいと、代理人たちを呼んで、そこで話し合いました。話が終わって、これを聞いて代理人も彼にウソをつかれていたと初めて知り、ドジャースの皆さんと、弁護士の人たちに連絡しました。彼らも初めて自分たちもウソをつかれていたと知りました。弁護士の人たちは、窃盗と詐欺なので警察と当局に引き渡すと話されました。
これがそこまでの流れなので、僕はもちろんスポーツ賭博にはもちろん関与していないですし、送金をしていた事実は全くありません。正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の、うまく言葉では表せないような感覚でこの1週間は過ごしてきた。今はそれを言葉にするのは難しいなと思っています。
ただ、シーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方にお任せしますし、僕自身も警察当局に全面的に協力したいと思っています。気持ちを切り替えるのは難しいですが、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、お話しできて良かったと思っています。これがお話しできる全てなので、きょうは質疑応答はしませんが、これからさらに進んでいくと思います。以上です、ありがとうございました」