「マーリンズ－エンゼルス」（６日、マイアミ）

　エンゼルスの大谷翔平投手（２８）が「３番・投手」で出場。７回１００球を投げ２安打１失点１０奪三振３四球と好投した。７回を終えエンゼルスが４点リードしており、大谷は今季８勝目となる勝利投手の権利を得てマウンドを降りた。

　初回、立ち上がりこそ味方の失策、二塁打、犠飛で１点を献上するも、最少失点で切り抜けた大谷。二回に安打と四球で走者を２人出して以降は３～６回を三者凡退。１５人連続アウトを奪うなど、好投を披露した。五回には１０１マイル（約１６２キロ）をマーク。３試合連続１０奪三振も奪った。

　打っては、見逃し三振、三ゴロで迎えた五回の第３打席、２死満塁から左前２点適時打。自らのバットで逆転打を放ち、二刀流の醍醐味を存分に発揮した。第４打席は四球で出塁し、ダブルスチール。今季１０個目の盗塁を決めた。大谷はこれで２年連続球宴前１５本塁打・１０盗塁を達成。複数回達成はトラウト、アースタッド、ベイラー以来、球団史上４人目となった。

　４連敗中のチームを救い、今季自己初の５連勝とシーズン８勝目を目指す大谷。過去４登板はチームが１４連敗、３連敗、２連敗、敗戦後のマウンドで好投してチームを勝利に導いている。

　投手ではこれまで今季７勝４敗、防御率２・６８。打者としては打率・２５９、１８本塁打、５１打点、９盗塁、ＯＰＳ・８４１の成績を残していた。前日５日には２８歳の誕生日を迎えた（数字は試合前）。