MLBで大乱闘 感染対策緩和が影響 報復は“暗黙のルール”

 「エンゼルス2-1マリナーズ」(26日、アナハイム)

 エンゼルス・大谷翔平投手(27)が出場した26日(日本時間27日)のマリナーズ戦で大乱闘が起きた。二回にエ軍先発・ワンツがマ軍の4番・ウインカーに当てた死球を巡って、両軍選手らが殴り合う事態に発展。大谷も体を張ってもみ合いを止めようとした。約17分間も試合が中断し、計8人が退場処分を受けた。

  ◇  ◇

 米大リーグが開幕してから約3カ月。死球をめぐる乱闘や乱闘騒ぎはざっと数えて6件、勃発している。6月だけで3件。マリナーズに至っては7日に続いて2回目だ。

 過去2年は新型コロナウイルス感染拡大防止で、選手はフィールドでの必要以上の接触が禁じられていたが、今季は規制が緩和。メジャーの日常が戻ってきたとも言える。

 両軍で計8人が退場処分を受けた26日の試合。伏線は前日の試合で、エンゼルスの主砲・トラウトの頭部付近への投球だった言われている。メジャーでは今なお、「目には目を」の精神は根強く残っている。とりわけ、主砲が標的となった場合は味方投手が報復に出るのは“暗黙のルール”。今回も例外ではなく、しっかりと相手の4番にぶつけている。

 そして、戦いのゴングが鳴れば、選手や首脳陣は総出でフィールドになだれ込む。戦う意思の有無に関係なく、チームへの忠誠心を示す。これも不文律の一つと言っていいだろう。(デイリースポーツMLB担当・小林信行)

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