大谷翔平、3戦連発リーグトップ23号 直近6戦6発も「もっと調子は上がる」
「エンゼルス3-5タイガース」(20日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、五回に3戦連発23号2ランを放つなど、4打数1安打2打点、1四球だった。打率は・272。シーズン23本塁打は日本ハム時代の16年、メジャー1年目の18年に記録した22本を上回る自己最多で、メジャートップのゲレロ(ブルージェイズ)に並んだ。チームは延長十回、競り負けて連勝は3で止まった。
会心の一打は2点を追う五回だ。最初の2打席で空振り三振に仕留められた18年ドラフト全体1位右腕マイズにカウント2-1と追い込まれながら低めのスプリットをすくい上げるようにして振り抜いた。「(最初の2打席は)多少、立ち遅れてたので、立ち遅れないように」。時速167キロ、126メートルの打球が低い軌道を描いて中堅フェンスを越える。右手こぶしを突き上げ、感情を爆発させた背番号「17」にスタンドからMVPコールの合唱が起こった。
直近6試合で6本塁打。メジャートップに立った大谷は打撃の状態について「最初の2打席は内容的にはあまり良くなかったので、そういう打ち取られる打席をもっといい打席にできれば、もっと調子は上がると思います」と話した。
5月16~18日に続く、今季2度目、通算4度目の3戦連発で自己ベストも更新した。日本ハム時代の16年とメジャー1年目の18年。それぞれ382打席、362打席で積み上げた数字を今季72試合269打席目で越えた。年間52本ペースに乗せた。
「父の日」のデーゲーム。大谷は左胸に水色のリボンがついたユニホームを着用。水色のスパイクとバット、水色をあしらった手袋で父親への感謝を表現した。本塁打を打ったのは普段使用している黒塗りバット。その理由を問われると「打てないからです」と大谷。“ゲン直し”が功を奏した。