大谷が6回1失点で3勝目!最速159キロ 3万超のファンの前で攻守で躍動

タイガース戦の5回、キャメロンを併殺に打ち取り、声を上げるエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
タイガース戦の4回、カンデラリオのバントに飛びつくエンゼルス・大谷。安打となる=アナハイム(共同)
タイガース戦の4回、カンデラリオのバントを一塁に送球するエンゼルス・大谷。安打となる=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス7-5タイガース」(17日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・投手」で投打同時出場し、6回5安打1失点、与四死球2、奪三振5で3勝目(1敗)を挙げた。今季4度目のクオリティースタート(6回以上、3自責以下)で防御率2・70。78球を投げてストライクは49球、最速は159キロだった。打者では1打数無安打2四球で打率・270。チームの連敗を3で止めた。

 中5日、今季7度目の投打同時出場。この日から観客数制限が解除され、30709人のファンの前で、大谷が存在感を見せつけた。初回のマウンドは先頭グロスマンを四球で歩かせ、続くスクープをスプリットで空振り三振。3番キャンデラリオには真ん中154キロ直球を中前へ運ばれ、1死一、二塁のピンチを背負うも、元3冠カブレラを154キロ直球で空振り三振に斬るなど、付け入る隙を与えなかった。

 二回は1死から7番バドゥーへの初球、甘く入ったスライダーを右翼線へはじき返されたが、右-二-三の中継プレーで三進を阻止。三塁のベースカバーに入った大谷はアウトの瞬間、右こぶしを突き上げて雄叫び。ベンチに戻ると右翼ウォードらとハイタッチを交わした。

 チームが2点を先制した直後の三回は1死からスライダーで連続三振を奪って三者凡退。四回には気迫のプレーを見せた。先頭キャンデラリオが試みた三塁側へのバントのゴロ打球に大谷が横っ飛び。素早い送球はわずかにそれてセーフとなったが、本拠地を盛り上げた。続くカブレラにはカウント1-2から抜けたスプリットが左腕を直撃する死球。思わず、帽子を取って天を仰いだ大谷だったが、ここからギアを上げる。5番H・カストロはこの日最速159キロ直球で左飛、ハースを二ゴロ併殺に斬って無失点で切り抜けた。

 五回は先頭を左前打で出すも1死一塁から9番キャメロンを遊ゴロ併殺。マウンド上でガッツポーズを繰り出した。5回を終えて59球。3勝目の権利を手繰り寄せた。

 悔しい1球は六回1死だ。2番スクープにカウント2-1からストライクを取りに行ったスライダーを完璧にとらえられ、左越え本塁打。1点差に詰め寄られたが、続くキャンデラリオの一塁線際に大きく弾んだ打球に素早く反応。右手でジャグリングしながら捕球し、ぎりぎりのタイミングで一塁ベースを踏んでアウトにした。

 打撃は3戦連発20号が期待されたが、2つの四球を選んで1打数無安打。三回の打席はカウント3-1から自信をもって見送った外角球がストライク判定。一塁へ歩きかけた後、仕切り直しの1球は一ゴロだった。ただ、出塁した五回には3度、スタートを切るなど(結果はファウル)積極的な走塁でもファンを沸かせた。

 この日の大谷は六回を投げ切ったところでお役御免。終盤で打席に立つ可能性はあったが、ベンチにイグレシアスやレンドンが控えており、外野に入ることなく、ベンチに下がった。

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