「レイズ１－５レンジャーズ」（１４日、セントピーターズバーグ）

　選手が選ぶＭＶＰに贈られるカウボーイハットをかぶって会見に応じた。レンジャーズの有原が３度目の登板となったレイズ戦で六回途中３安打無失点と好投し、メジャー初勝利。「すごくうれしい。ようやくスタートできたなという気持ちです」とにこやかに話した。

　見せ場は１－０の二回だ。無死二、三塁の窮地。１死から今季初の日本選手対決となった筒香をスライダーで空振り三振に斬るなど、１点も許さず。三回途中から１０人連続アウトを記録してマウンドを降りた。

　メジャーで習得した高めの直球を効果的に使い、宝刀スプリットで４つの空振り三振を奪った。筒香とのメジャー初対決には「ああいう場面ではこっちも必死。バッターを抑えることしか考えていなかった」と無我夢中だったことを明かした。

　初黒星を悔しがった前回登板から中４日で臨んだマウンド。試合後のクラブハウスではビールシャワーで盛大にお祝い。「すごく貴重な経験。楽しかったです」。普段の会見ではほとんど感情を表さない有原が何度も笑った。