MLB乱闘で厳罰“侮蔑ヤジ”コーチが20試合停止「言ってないが不適切」と謝罪

 米大リーグ機構(MLB)は11日(日本時間12日)、9日(同10日)のアスレチックス-アストロズ戦で起こった乱闘に関わったとしてアストロズのアレックス・シントロン打撃コーチに20試合の出場停止と罰金を、アスレチックスのラモン・ロレアーノ外野手に6試合の出場停止と罰金を科したと発表した。前者は処分を受け入れたが、後者は異議申し立てをしたという。

 ロレアーノは同試合の七回に2打席連続の死球を受けた。同カード3連戦で自身3個目、チームとして5個目の死球だったこともあり、マウンド上の相手投手に向かって大声を上げたが、球審の注意などを受けたため、アクションを起こすことなく、一塁へ歩いた。ところが、一塁側のアストロズベンチからシントロン打撃コーチが挑発的にヤジを飛ばし、同外野手は激高。敵軍ベンチに突進したことから、両軍選手がフィールドになだれ込む騒動に発展した。

 この日、MLBが発表した声明ではシントロン打撃コーチの処分の理由を「対立をあおり、激化させたため」とし、具体的な内容は明らかにされなかったが、ロレアーノ外野手は米スポーツ専門局ESPNの取材に「彼はスペイン語で、僕の母親について言ってはいけないことを言いました」と証言。故郷ドミニカ共和国で暮らす母親に対する侮蔑発言があったことを示唆し、その言葉を許せなかったことを明かした。

 一方、シントロン打撃コーチはこの日、球団を通して声明を発表。20試合の出場停止処分を受け入れる意思を示す一方で「私はラモンの母親に関することは何も言わなかったが、自身の行動は不適切だった」と“弁明”。「日曜日(9日)に起こった不運な出来事に関わったことをお詫びします」と謝罪した。

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