大谷翔平「100%言い切れない」術後2度目の登板を前に複雑な胸中明かす

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)は1日(日本時間2日)、オンライン会見に臨み、右肘手術後2度目の公式戦登板となった2日(同3日)のアストロズ戦に向けて心境を語った。

 一昨年10月の右肘手術を乗り越えて693日ぶりに投手復帰した7月26日のアスレチックス戦は、球威、制球ともに欠き、1死も奪えずにメジャー自己ワーストの5失点で負け投手になった。登板間の調整ではブルペンに1回入ったほか、もっとも重視しているキャッチボールを入念に行い、けが再発防止のために取り組んでいる新フォームをチェック。前回登板の映像の確認については「今回に限っては映像よりも主観の方が大事かなと思います。フィジカル(肉体面)というか、スキル的な問題じゃないかなと思っています」と語った。

 6日前の会見では自身の投球を「いまいち、腕が振り切れなかった」と振り返った大谷。この日は最初の質問で米記者から「その部分は登板間の調整で克服できたか?」と問われると、「うーん、どうですかねえ」と5秒停止。「100%そうだとは言い切れないですよね。もちろん、前回よりはそうしたい気持ちはありますけど」と複雑な胸中を明かした。次回登板の目標には「ワンアウト取りたいですね、はい」と自虐的に答えて笑みを浮かべた。

 大谷によると、投球に影響した気持ちの部分は手術だけが理由ではなかったようだ。大リーグでは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために無観客試合を実施。「初めての感覚ですし、打席もそうですけど、なんとなく公式戦を戦っているような雰囲気はない」と違和感を口にし、メスを入れた右肘を例に挙げ、「本来の試合ならファンがいて、それなりのアドレナリンが出て、テンションも高く、マウンドに行けば、あんまり気にならない。ただ、前回が微妙だったというところを含めて、(明日の登板で)どうやって気持ちを上げていけばいいかというところだと思います」と、心の調整の難しさを明かした。

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