MLB 76試合での合意厳しく PO中止で追加なしに懸念

 米大リーグ機構(MLB)は、新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となっている今季の開催案として、7月前半から76試合を実施し試合数に比例した年俸の半額を保証する案を選手会に提示した。AP通信が8日、報じた。収入源のプレーオフ(PO)が完了すれば年俸は比例分の75%まで増額になるが、MLBが6月10日とした期限までの合意は厳しい状況とみられる。

 MLBはPOで年俸に追加する分を確保するため、POの出場チームを従来の10から、各リーグ8ずつの計16に増やすことを盛り込んだ。だが新型コロナの第2波が訪れPOが行われなければ、追加分がなくなる点が懸念されている。

 メジャー最高の3600万ドル(約38億9千万円)を稼ぐエンゼルスの外野手トラウトとヤンキースの先発右腕コールを例にすると、POが行われれば約1220万ドル、中止となれば約870万ドル。高年俸選手ほど減額されるMLBの当初案の558万ドルは上回るものの、選手会が対案として示した114試合で単純比例による2533万ドルとは依然として大きな開きがある。

 スポーツ専門局ESPN(電子版)は座談会形式の記事の中で、今回の提案について「特にPOが中止となれば追加分が得られない点から(選手会は)受け入れないだろう」と見通しを語っている。

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