ボラス氏 大リーグ早期開幕訴える「野球は何度もわが国を立ち直らせてきた」

 米大リーグの大物代理人、スコット・ボラス氏(67)が5日のニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されている大リーグを実施する必要性を訴えた。

 ヤンキース・田中ら一流メジャーリーガーを顧客に持ち、昨オフのウインターミーティングでは1億ドル(約106億円)超の大型契約を次々にまとめた同氏。過去に真珠湾攻撃や米中枢同時テロ後にメジャーが果たした心理的な役割に触れ「野球は何度もわが国を立ち直らせてきた」と主張した。

 外出制限のおかげで被害が抑えられてきたと認める一方で、今後の課題は「保健の専門家の懸念と、公衆衛生の措置の望ましくない結果をどう調和させるかだ」と指摘。市民のストレス発散のためにも「再び野球が役割を果たす時」とし、早急にキャンプを再開することを求めた。

 MLBは現時点で開催の方法を模索しており、リーグを再編する案などを協議しているとみられる。

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